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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第51章 2024年大晦日

先に進んで行ってしまった
奏多君と、紫門君は
大塚国際美術館名物の
入口入ってすぐの40メートルの
凄い長いエスカレーターに
もう乗ってしまっていて。
まだエスカレーターに
乗ってない私達は
ふたりの背中が…遠ざかるのを
下から見上げる事しか出来ないし、
もう…ここまで離れちゃたら
今からでは追いつけないから…
後からゆっくり追いかけることにした。
2人から距離が離れてしまってるし
私は思わず旦那さんに、
こっそりと聞いてしまったんだけども。
確か…、私が記憶してたのは
大人3000円ちょっとだったはず。
『聞いて下さいよ、巴。
小、中、高同一価格だったんですよ?
それも…550円ですよ?
安すぎません?ヤバくないですか?』
大人1名 当日券が 3300円
なのに対して、小中高生は550円で。
「え?めっちゃ…安い…し。
じゃあ、大人1人の料金で
子供だったら6人入れるって事?」
単純計算でそうなるんだけど、
大人1人分で子供6人って
考えるとかなりお安い。
私と港斗君が…エスカレーターを
降りて、地下3階について
最初の…展示物である
システィーナホールの前に来た時に
中から出て来る2人とすれ違ったので。
もう…私達の鑑賞のペースト
若い2人のペースは違うだろうから
多分…この先追いつけることはないだろなと
その時点で覚悟は出来た感じで。
まぁ2人もスマホを持って居るし、
どこかで待ち合せたりは出来るから。
ゆっくり…鑑賞して行く事にした。
『ちょっと早いお年玉でも
貰っちゃた気分ですね…、
帰省中は…巴とデートは
できないって思ってたんですけど…。
まさか、美術館デートが出来るなんて…』
と…前に…クリスマスに来た時に
座ったのと同じ場所に彼が座って。
その彼の…旦那さんの…隣に座った。
「また…来たいなって思ってたし、
私も…お年玉…貰っちゃた気分…だよ」
『お年玉…弾んで置きますね?』
この美術館は…ちょっと
他所の美術館とは雰囲気が違っていて。
お客さんの層が若い世代が多いのと
小さな子供を連れた家族連れが多い。
話をしながら鑑賞してる人も多くて
私達もこんな風にいつも通りな
感じのボリュームで話してるんだけど。

