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SSS-EX 世紀末青春子守唄
第3章 『目を閉じておいでよ』
大学生と付き合うようになっていたのか、それは知らない。大学生と『ヒロ』も親しげに話していたから、男同士も上手くいっていたのか、そこはわからない。

でも、大学の授業が終わると、居酒屋のアルバイトに行く大学生。午前1時まで戻らないということで、『かよ』はカギを借りて、私たちの拠点になっていった。

ある意味、Winwinの関係だったのだと思う。荒れ放題だった大学生の下宿は、私や『ゆか』『かよ』によって、清掃されて、華やかになっていった。そして、大学生にも彼女ができて、今度は、大学生は彼女のマンションに入り浸るようになると、ますます、あのアパートの部屋は私たちの拠点になっていった。

男子大学生の下宿アパートにあるもの。それは、アダルトビデオやアダルトDVD。

それらを勝手に再生して、私たちは見ていた。最初は顔を隠した手の指の間からだったけど、そのうち、堂々と見るようになった。

高校2年の冬。クリスマスイブもそんな感じだった。キリスト教とは無縁の4人。聖なる夜とか意味はなかった。

彼氏のいない女子3人と、彼女のいない男子1人。学校が休みに入ったばかりだった。適当に、みんな、学校の友達と集まって、「クリスマス会」をするとか、適当な嘘をついて、家を出て、そこに集まった。

大学生は当然、恋人のマンションで…。買い込んでいたコンドームを夕方、取りに戻ってきただけで、2箱を手に、

「まだ、2箱あるから」

と、まるで、私たちがそういうことをするのだろうと、思っている様子で、親切心で、余分のコンドームの箱を置いて、いそいそと、格好を決めると出かけて行った。

残された4人と、炬燵の上の5個入りのコンドームの箱が二つ。

妙な空気が漂った。

今から思えば、当時の大学生にとって、女子高生は、恋愛の対象でも、エッチの対象でもなかったのかもしれない。少なくとも、あの大学生は、私たち3人に見向きもしなかったから。それとも、私たちが、ガキっぽい感じだったのかもしれないけど。

ふと見ると、見かけない段ボールが置かれていた。

引っ越し用の荷物を入れる段ボール。内容の欄に『王様ゲーム・コス』と書かれていた。
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