この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
華蝶風月
第2章 風子
朝6時。
今日も壁越しに聞こえる蝶子姉さんの目覚まし時計の音で目が覚める。
15分程で静かにドアが開閉される。
半年前父さんと母さんが自動車事故で亡くなった。
引き取り手がなく離散させられそうになった私達の前に現れたのが父さんの遠い遠い親戚の獅子頭百華(シシガシラ・モモカ)さんだった。
因みに百華さんは男性で
地方の大地主で先祖伝来の屋敷に住み家賃収入で悠々自適に暮らしているだが男鰥に蛆が湧くで家事一切が出来ないので蝶子姉さんに家政婦的仕事をしてくれるなら月収30万円の他に私と月子を含めた3人の衣食住を保証してくれるという破格の条件を提示してくれた。
蝶子姉さんは辞職、私と月子は転校というデメリットはあったが何より3人一緒に暮らせるという魅力に敗けて承諾した。
百華さん、自称ダメ男と言うだけあって朝は蝶子姉さんが起こしに行っても1時間近くうだうだしてるし、昼はゴロゴロしてるし夜は月子とゲームに熱中してるしと目も当てられない。
でも、誰にでも美点はあるものであのズングリした体型で剣道4段の猛者らしく小学校から竹刀を握り初段の私は学校の剣道部には入らず帰宅後2時間稽古をつけて貰ってる。
ベッドから起き出しパジャマをぬぎ下着姿になると口伴奏でのラジオ体操と念入りの柔軟で汗をかいてから浴室に向かい熱いシャワーを浴びる。
出た頃には離れから帰ってきた姉さんが朝食の準備を終えるところだ。
白いワンピースに薄ピンクのエプロン姿で食卓に4人分の食事を運んでいる。
「おはよう姉さん。」
「おはよう。」
「小父さんはまたお寝坊さん?」
「ま、まぁね。」
何とも言えない微妙な表情。
うら若い美女が毎朝独身中年を起こしにいかなきゃならないのだ。それなりにストレスも貯まるのだろう。
「今日稽古の時にガツンと言ってあげようか?」
「ありがとう。小父様から一本取れるようになったらお願いするわね。」
結構本気だったんだけどヌラリと躱され気が抜けた。
「月ちゃん起こしてくるね。」
階段をトントンと駆け上る。
今日も元気だ絶好調だ!
今日も壁越しに聞こえる蝶子姉さんの目覚まし時計の音で目が覚める。
15分程で静かにドアが開閉される。
半年前父さんと母さんが自動車事故で亡くなった。
引き取り手がなく離散させられそうになった私達の前に現れたのが父さんの遠い遠い親戚の獅子頭百華(シシガシラ・モモカ)さんだった。
因みに百華さんは男性で
地方の大地主で先祖伝来の屋敷に住み家賃収入で悠々自適に暮らしているだが男鰥に蛆が湧くで家事一切が出来ないので蝶子姉さんに家政婦的仕事をしてくれるなら月収30万円の他に私と月子を含めた3人の衣食住を保証してくれるという破格の条件を提示してくれた。
蝶子姉さんは辞職、私と月子は転校というデメリットはあったが何より3人一緒に暮らせるという魅力に敗けて承諾した。
百華さん、自称ダメ男と言うだけあって朝は蝶子姉さんが起こしに行っても1時間近くうだうだしてるし、昼はゴロゴロしてるし夜は月子とゲームに熱中してるしと目も当てられない。
でも、誰にでも美点はあるものであのズングリした体型で剣道4段の猛者らしく小学校から竹刀を握り初段の私は学校の剣道部には入らず帰宅後2時間稽古をつけて貰ってる。
ベッドから起き出しパジャマをぬぎ下着姿になると口伴奏でのラジオ体操と念入りの柔軟で汗をかいてから浴室に向かい熱いシャワーを浴びる。
出た頃には離れから帰ってきた姉さんが朝食の準備を終えるところだ。
白いワンピースに薄ピンクのエプロン姿で食卓に4人分の食事を運んでいる。
「おはよう姉さん。」
「おはよう。」
「小父さんはまたお寝坊さん?」
「ま、まぁね。」
何とも言えない微妙な表情。
うら若い美女が毎朝独身中年を起こしにいかなきゃならないのだ。それなりにストレスも貯まるのだろう。
「今日稽古の時にガツンと言ってあげようか?」
「ありがとう。小父様から一本取れるようになったらお願いするわね。」
結構本気だったんだけどヌラリと躱され気が抜けた。
「月ちゃん起こしてくるね。」
階段をトントンと駆け上る。
今日も元気だ絶好調だ!