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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第2章 桃源郷は地獄だった…※
「ええ…もちろん幸せに暮らしていますとも…。」

桔梗は最後に見た胡蝶の後ろ姿を思い出しながら言った。





桃源郷を出る際に、一瞬だけ振り返って桔梗を見た彼女の顔は。

本当に幸せそうで、そんな彼女の背後を見ながら、ずっと涙が止まらなかった。

その時の気持ちを思い出して、桔梗はギュッと朱雀の背中を掴んだ。







「……胡蝶の名前の女人が桃源郷に入った様だな。」

ボソッと朱雀の声が桔梗に聞こえると、桔梗はゆっくりと目を開けた。

「……はい…。とても愛らしい黒曜石の目の色をした女人です。」






あの目を桔梗は知っている。

大切なモノが何か分かっていて、それを守る為に自分が何をするべきかよく分かっている。

そんな芯の通った目を持つ女人を、桔梗は知っているから。





「……そうか…どっちにしろ、俺が会う事は無いだろう。」

朱雀は桔梗の体をギュッと抱き締めて、その唇を細い首筋に落とした。

「あっ……朱雀様……。」






桔梗の首元に赤い痕がまた1つ増えた。

そのまま唇を胸元まで這って、感触の良い胸を形が変わるまで手で弄ぶ。

自分の思い通りに変わる桔梗の胸に顔を埋めながら、その先端にある突起を口の中に含んだ。





水っぽい音と、桔梗の甘い声が部屋に響いた。

固く尖った先端を何度も舐め、口に含むと朱雀は擦り合わせて居る桔梗の太ももに手を伸ばした。






一度目の情事を済ませたそこは、簡単に朱雀の指を受け入れる。

あまり中を解さなくても、十分に桔梗の中は濡れていて、朱雀の指を柔らかく締め付けていた。





朱雀は大きく桔梗の足を持ち上げると、自分の下半身を桔梗に押し付けた。

ググッと朱雀のモノが入ってくるのを感じると、桔梗はその体を大きく反らした。




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