この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第8章 春を司る蒼龍【青龍】…※
「……胡蝶……、流石に寵妃と四神が一緒に居る時に邪魔しちゃダメだよ…。」
優しく諭す様な口調だったが、胡蝶を見る目が細くなる。
「…あ、玄武…俺は大丈……っ。」
玄武の行動を制そうとした朱雀を、玄武が睨んだ。
(…っ玄武が怒ってる…。)
あまり怒る事のない玄武に、朱雀が怯んだ。
「……ごめんなさい…。」
胡蝶は顔を俯かせると、朱雀の着物を離した。
その行動を見て、玄武は胡蝶の肩を離した。
胡蝶はそのまま歌姫の屋敷に戻って行った。
朱雀も気まずさを感じたが、何も言う事は無く桔梗とその場を去った。
顔を真っ青にした舞鶴が、玄武とその場に残った。
「……舞鶴……。」
「はいっ!!玄武様!!」
名前を呼ばれて、肩をビクッと跳ねさせた舞鶴が返事をした。
「今夜、胡蝶は俺の屋敷に呼んで。」
「…う……はい……。」
玄武はいつも通りニッコリ笑って言った。
だけど、舞鶴の顔の青さは戻らない。
玄武はそれ以上何も言わないで、その場を去った。
(……ビックリした……。)
胸がドクドクと高鳴っているのを抑えて、舞鶴は大きく息を吐いた。
(…玄武様があんなに怒ったの見るの初めてだ……。)
その怒りが、先ほどの胡蝶の行動に対してだとは分かっている。
鶯の所業を見ている玄武からしたら、確かに失礼だったが、あそこまで玄武が怒る事でも無い。
(…胡蝶……、あんた何やらかしたの?)
舞鶴はその場で頭を抱えた。
優しく諭す様な口調だったが、胡蝶を見る目が細くなる。
「…あ、玄武…俺は大丈……っ。」
玄武の行動を制そうとした朱雀を、玄武が睨んだ。
(…っ玄武が怒ってる…。)
あまり怒る事のない玄武に、朱雀が怯んだ。
「……ごめんなさい…。」
胡蝶は顔を俯かせると、朱雀の着物を離した。
その行動を見て、玄武は胡蝶の肩を離した。
胡蝶はそのまま歌姫の屋敷に戻って行った。
朱雀も気まずさを感じたが、何も言う事は無く桔梗とその場を去った。
顔を真っ青にした舞鶴が、玄武とその場に残った。
「……舞鶴……。」
「はいっ!!玄武様!!」
名前を呼ばれて、肩をビクッと跳ねさせた舞鶴が返事をした。
「今夜、胡蝶は俺の屋敷に呼んで。」
「…う……はい……。」
玄武はいつも通りニッコリ笑って言った。
だけど、舞鶴の顔の青さは戻らない。
玄武はそれ以上何も言わないで、その場を去った。
(……ビックリした……。)
胸がドクドクと高鳴っているのを抑えて、舞鶴は大きく息を吐いた。
(…玄武様があんなに怒ったの見るの初めてだ……。)
その怒りが、先ほどの胡蝶の行動に対してだとは分かっている。
鶯の所業を見ている玄武からしたら、確かに失礼だったが、あそこまで玄武が怒る事でも無い。
(…胡蝶……、あんた何やらかしたの?)
舞鶴はその場で頭を抱えた。