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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第8章 春を司る蒼龍【青龍】…※
『アレが欲しい。』






初めて、自分の本心を知った。






「……舞鶴…。」

「ん?」

「私…、朱雀様が欲しい。」







少佐の姿をした朱雀が、欲しくてたまらない。







「え?ああ、良かった。ちゃんと真剣に考えてて。」

舞鶴は胡蝶の言葉にビックリしたが、胡蝶の気持ちを聞けて嬉しかった。






「ああでも…朱雀様かぁ……、朱雀様はちょっと難しいかもね…。」

朱雀の性格を考えて、簡単に胡蝶を受け入れるとも思えない。

「……………。」







胡蝶は、舞鶴の答えを聞くと、朱雀達の方に歩き出した。

「え?!ちょっと!!胡蝶!!」

ビックリした舞鶴が止めようとしたが、胡蝶は朱雀と桔梗の前に現れた。








「………こ……。」

ビックリした朱雀が、胡蝶の名前を呼ぼうとした。

しかし、やはり途中でその名前は途切れてしまった。







「……朱雀様……。」

胡蝶は桔梗のすぐそばにある朱雀の腕を掴んだ。

「!!??」

「…今夜…、朱雀様の屋敷に行っていいですか?」








真っ直ぐに朱雀の目を見て、胡蝶が言った。

隣に居た桔梗は驚いた顔をしたが、落ち着いた様に朱雀の顔を見た。









「…………。」

朱雀は、とても驚愕した顔で胡蝶を見下ろしていた。

(…この前は、胡蝶の方が会うのを嫌がっていた様に見てたが…。)









朱雀が話しかけようとして、胡蝶が拒んだ時を思い出した。

「……あ……。」

朱雀が声を出しかけた時に、胡蝶の体を朱雀から離したのは玄武だった。







「ひっ、玄武様。」

後ろに引かれて、上を見上げると玄武の顔があった。

顔は笑っているが目が笑っていない玄武と目が合う。
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