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第2章 試撮

「すごくかわいい。いっぱい撮っちゃった」

「ふふ。緊張がほぐれてきました」

「それはよかった。ところで時間ある時は、何をして過ごすの？」

「えーと、クラシック音楽聴いたり、ピアノ弾いてます」

「ピアノ？ピアノなら、ほら、この部屋にあるよ。弾く？」

「はい、弾きたいです。実は…すごく気になってました」

二人はソファーを離れ、ピアノの方へ移動した。黒のグランドピアノが置いてあり、ツヤがあり、綺麗だった。

「いつからピアノやってるの？」

「子供の頃から弾いてます」

「じゃあ、何を聴かせてくれるのかな？好きな曲でもいいし、得意な曲でもいいよ」