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第2章 試撮

「えっ…？」

「きっと真衣ちゃんの癖じゃない？髪の毛触るの」

「や…やだ…ばれちゃった…」

————プロの人ってすごい…こんな短時間で私の癖を見破っちゃうなんて…。

真衣が髪の毛を指先で何度も触る。KENはソファーから立ち、アングルを変え、何度も真衣を被写体に収めていく。

「髪の毛で顔が隠れて、真衣ちゃんの目がすごく強調されてる…綺麗だね」

KENは真衣を、少し上からのアングルや、真横からなど、レンズから視線を外さないよう指示して、撮影を続けていた。そして小さな声でこう伝えた。