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ポートレート – Portrait –
第3章 夕陽の中で
「了解。初めてだから、疲れたら教えて」

「はい。ちゃんと教えます」

真衣はタブレット・ディスプレイをテーブルの上に戻し、KENの指示を待った。

「じゃあ、ソファーに仰向けになってみようか?」

「はい」

真衣は髪を下ろし、ソファーに横になった。KENはソファーとテーブルの間に座り、低いアングルから、真衣を捉えていた。

「真衣ちゃん、顎を引いて、こっちを見て。顔は真衣ちゃんにお任せする」

真衣はカメラに視線を向け、緊張の解けた満面の笑みを浮かべた。シャッター音が何度も部屋に響いた。

「すごくかわいい。そのまま続けて」
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