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ポートレート – Portrait –
第3章 夕陽の中で
次は照れ笑いや、ずっとカメラを見つめる真衣の姿を、KENはカメラに収めていった。

「真衣ちゃん、雰囲気変わったね。綺麗だよ。すごくいい」

真衣は、KENがアングルを変えれば、そちらを向き、視線を合わせ、シャッター音がするのを待った。もう慣れたのか体を起こし、自分からソファーの背もたれから、KENのいる方へ、鼻のあたりまで顔を出してみた。

「かわいい。そのまま見つめながら笑って」

シャッター音が連続で、真衣の表情を捉える。真衣は首を傾げたり、髪をかき分ける動きをして、KENの視線を独占していた。

「すごい…目だけでも存在感があるね。すごくいいから、肘置きからも顔を出してみて」
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