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ポートレート – Portrait –
第1章 ネタ切れ官能小説家
編集部内にいた女性社員数人が、二人の事をチラリと見た。その姿は月星真衣にも見えた。真衣は後ろに束ねた髪の毛を、指で触り、会話していた。
————私だってSM小説なんか書きたくない…。お姉さま方と同じで、あんなよく分からない世界の事なんか書くのはごめんだから…。
「そう。SMは男性中心のイメージが強いから、女性が書けば、興味を持ってくれると思うけどな。真衣ちゃん得意のリサーチでさ、斬新なの頂戴よ」
「はい…ちょっと私なりに調べてみます」
————はぁ、結局、私が折れる羽目になった。大人の恋愛物はあっさりボツに…代わりに提案されたのがSMだなんて…先が思いやられる…。
真衣は帰宅すると、すぐにSMのことをネットで調べ始めた。かれこれ1時間以上ずっとラップトップ画面と、にらめっこだった。
————私だってSM小説なんか書きたくない…。お姉さま方と同じで、あんなよく分からない世界の事なんか書くのはごめんだから…。
「そう。SMは男性中心のイメージが強いから、女性が書けば、興味を持ってくれると思うけどな。真衣ちゃん得意のリサーチでさ、斬新なの頂戴よ」
「はい…ちょっと私なりに調べてみます」
————はぁ、結局、私が折れる羽目になった。大人の恋愛物はあっさりボツに…代わりに提案されたのがSMだなんて…先が思いやられる…。
真衣は帰宅すると、すぐにSMのことをネットで調べ始めた。かれこれ1時間以上ずっとラップトップ画面と、にらめっこだった。