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ポートレート – Portrait –
第1章 ネタ切れ官能小説家
編集社にもよるが、いかに作家といえど編集担当の許可が下りなければ、社内の企画会議にも回されず、ボツになる。本文を書くのは夢のまた夢だ。処女作は完成品を持ちこみ編集が加えられたが、二作目以降は編集担当の桐野の指示で、何度も案を練り直してきた。
————はぁ、また桐野さんに叱られた…この人の経験があるから、今の自分がある。そう思うと、この人には頭があがらない…。
「何か新しいアイデア欲しいな。今まで誰も書いたことのない、斬新なの、ないの…?」
「はい、ちょっと考えさせてください…」
「ここは一度、新ジャンルに挑戦したらどう?
例えばSMとかどうだい?女性が書くSM小説」
「えっ!SMですか…?!」
————はぁ、また桐野さんに叱られた…この人の経験があるから、今の自分がある。そう思うと、この人には頭があがらない…。
「何か新しいアイデア欲しいな。今まで誰も書いたことのない、斬新なの、ないの…?」
「はい、ちょっと考えさせてください…」
「ここは一度、新ジャンルに挑戦したらどう?
例えばSMとかどうだい?女性が書くSM小説」
「えっ!SMですか…?!」