この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ポートレート – Portrait –
第1章 ネタ切れ官能小説家
————やっぱり私の場合は体験してみないと、小説を書ける段階にはならない。前の二作も半分は実体験と、あとはフィクションだった。このKENという人なら…私を綺麗に撮ってくれるかもしれない…もう25だし、可能なら綺麗なうちに撮ってもらいたい…でも他のモデルさんに比べたら、私には無理だろうな…。
真衣は小説家という職業柄か、地味な女性だった。小柄で、華奢で、細く、肉体的に大人の女として見られることが、まずなかった。黒髪を長く伸ばしているが、いつも仕事の邪魔になるため、後ろで束ねていた。それに真衣はいつも黒のメガネをしていた。
————私にはきっと無理だろうな…鼻はちょっと高いと言われるけど、丸顔だし、年相応に見られたことがない…未成年に間違えられることが多いし…ダメ元で連絡してみよう…もし外見で断られたら取材にすればいいし…。
真衣は小説家という職業柄か、地味な女性だった。小柄で、華奢で、細く、肉体的に大人の女として見られることが、まずなかった。黒髪を長く伸ばしているが、いつも仕事の邪魔になるため、後ろで束ねていた。それに真衣はいつも黒のメガネをしていた。
————私にはきっと無理だろうな…鼻はちょっと高いと言われるけど、丸顔だし、年相応に見られたことがない…未成年に間違えられることが多いし…ダメ元で連絡してみよう…もし外見で断られたら取材にすればいいし…。