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ポートレート – Portrait –
第7章 ピアノに見守られて
「ンンッ…ハァハァ…ぅぅンッ…」

————心と体がもうシグナルを発していた。もっと強い刺激が欲しいと。脳まで突き刺さるような刺激がほしいと。

「KENさん、もう我慢できません…欲しいんです…」

「うん。分かった」

KENは自身のジーンズと下着を脱ぎ、男根はもう隠せないほど大きくなっていた。KENは、ピアノ脚に繋いでいた縄だけを解いた。真衣の足首にはまだ縄が密着していた。

————私は、このピアノの下に縛られた時から気が付いていた。私の体が、鏡のようにピアノのつやのある黒い板に、きれいに写っているのを…体のすぐ近くに、無造作に置かれた楽譜、上に伸ばされた腕、体の線がはっきりと見える。そして今、脚を広げて受け入れようとしている全身、覆いかぶさってくる彼の背中、すべてが見えていた。
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