この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第79章 義勇任侠(ぎゆうにんきょう)
♡ーーーーー♡
【義勇任侠】忠義、勇気、おとこぎ、のこと。
相手の思いから逃げずに真正面から受け止めること、それでこそ『漢』!みたいな。
♡ーーーーー♡

「戦況は見えないか・・・陰陽寮の連中もケチ臭いね。中継なしとは」
いつもの座敷、緋紅が肘掛けのある座椅子に単衣着物を着崩した姿のまま腰を下ろしていた。目の前には、いつもの二人の内の片割れ、スクセと呼ばれている青い巫女服の女のみが座っていた。

もうひとりの巫女、キヌギヌはつい数時間前までスクセがそうだったように、ヤギョウという絶倫の化物に犯され続け、今は医務室で寝かされている状態だった。おそらくあと10時間くらいは起き上がることすらできないだろう。

一方、スクセも体調は万全とはいえなかった。10時間以上に渡って続いた狂ったような性交による影響で、未だに秘所の奥はズクズクと疼き続け、顔色は悪かった。それでも、彼女たちにとってお館様である緋紅のそばに仕えることは何よりも優先するべきこと、なのであった。

スクセが持つ遠見をする神宝・沖津鏡(おきつかがみ)は、ヤギョウが戦場となるはずの黄泉平坂に飛び込むところまではその様子を映し出すことができたが、ヤギョウが着地した直後、急に画像が乱れ、そこを垣間見ることができなくなってしまった。

スクセは自らの不備を緋紅に責められやしないかと内心怯えていたが、意外なことに緋紅はあまり関心なさそうに『ああ、結界が張られたね』と言ったのみだったのだ。

ー心配ではないのだろうか?

戦場の様子が見えない。結界を張ったということは、陰陽寮側はヤギョウ、クチナワ、そしてカダマシを捕らえようとしていると考えるのが筋だ。彼ら自身がというよりも、彼らの持つ神宝は取られたらまずいのではないだろうかと、スクセは考えていた。

「なにか考え事かい?スクセ」
お館様が尋ねてきた。
「はい・・・向こうの戦力も作戦もわかりません・・・ヤギョウがいるとしても、どうなっているのか・・・と思いまして」
隠すわけにもいかないので、思ったままを口にする。
/1186ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ