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天狐あやかし秘譚
第79章 義勇任侠(ぎゆうにんきょう)

ドクン、ドクン、ドクン
心臓が、いや、緋紅によって心臓に埋め込まれた『生玉』が強く拍動していた。
ーなんだ・・・これは!?
それは、雄一にとっても想定外のことだった。今まで生玉を使っていて、こんなことは一度もなかった。彼の気持ちとは裏腹に、生玉は暴走するかのように力を漲らせていく。それは、宿主である雄一の身体を粉々に破壊しても構わない、とでもいうかのようだった。
「ぐうああうううううああああああ!」
ダリが生み出した妖力の光に飲み込まれながら、彼は自らの心臓をかきむしり、苦悶の叫びを上げ、うずくまっていった。
ヤメロ、ヤメロ・・・ヤメロ!!!
心の中で強く叫ぶが、胸中の生玉から迸るようなエネルギーは彼が押さえつけられる限界を超えつつあった。
心臓が、いや、緋紅によって心臓に埋め込まれた『生玉』が強く拍動していた。
ーなんだ・・・これは!?
それは、雄一にとっても想定外のことだった。今まで生玉を使っていて、こんなことは一度もなかった。彼の気持ちとは裏腹に、生玉は暴走するかのように力を漲らせていく。それは、宿主である雄一の身体を粉々に破壊しても構わない、とでもいうかのようだった。
「ぐうああうううううああああああ!」
ダリが生み出した妖力の光に飲み込まれながら、彼は自らの心臓をかきむしり、苦悶の叫びを上げ、うずくまっていった。
ヤメロ、ヤメロ・・・ヤメロ!!!
心の中で強く叫ぶが、胸中の生玉から迸るようなエネルギーは彼が押さえつけられる限界を超えつつあった。

