この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第84章 【第16話 GD】雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)
応援を待つべきかもしれないけれど・・・

こうしている間にも、誰かがあの薬の餌食になっているかもしれない。
そう思ったら居ても立ってもいられなかった。

「お願い、廣金くん。私は先に行って、この薬の販売元、調べとくから、応援を呼んでもらって!」

そう言い残して、研究室を後にした。
後ろから廣金くんが「え!?ちょっ・・・ちょっと!」と声をかけてきていたが、私の気持ちは逸っていた。その気持のまま、走り出していたのだ。

でも、普段の私は臆病であり、通常は、こんな蛮行には及ばない。
絶対に、土門に報告し、体制を整えてから行動する。

そんな私がなぜ、こんな正義感に駆られたような行動に出たのか?

そう、このときの私は、自分でも知らず知らずの内に、黄色い錠剤の影響を、ほんの少し、受けてしまっていたのだ。

このときの判断を、私はものすごく後悔するハメになる。
この瞬間、私は後に「ゴースト・ドラッグ事件」と呼ばれることになる、この事案の当事者の一人になってしまうのだった。
/1153ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ