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天狐あやかし秘譚
第2章 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)
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【秋霜烈日】態度や意志が、激しく厳しいこと、また堅固であること。権威などが、厳正でおごそかなこと。
めっちゃ偉くて、強いこと。決して揺るがない、強い意志をがある、みたいな。
♡ーーーーー♡

遠目に見た暗闇の間の中央にある火は、篝火だった。
1つではなく、4つ。

その中央に、『異形』がいた。
例えて言うなら、灰色の楕円形の巨大な顔に細い手を2本、太い足を1本、直接つけたようなモノ。左目に相当するところには縦にうつろな裂け目があり、右目だけがやたらと大きくギョロギョロと動いていた。その巨大な顔に不釣り合いな口が時折モゴモゴと動く。

「ひっ!」

息を呑んだ私をダリがそっと座らせ、くるりと私の周囲に指で円を描く。
右手の指を二本立て、口元で何やらつぶやき始めた。

「極めて汚きも滞り(たまり)なければ 穢き(きたなき)はあらじ 内外の玉垣清し清しと申す」

ぼわっと円がオレンジの燐光を放つ。

「良いか・・・綾音。ここから出るでないぞ」
頼まれなくても、じっとしてます。
超怖い。下手したら、漏らす・・・。

ダリは立ち上がり、『異形』に向き合った。

「お前がこの地の『曲がり神』か?」
「◯☓#⃣*:i」

鋭く問うダリに対して、『異形』が返答をしたようだが、全く何を言っているのかわからない。

途端、ジャラジャラと鎖を引きずるような音がし、『異形』の後側から、左右、そして、上方向に黒っぽい何かが射出され、ダリに襲いかかる。

「きゃ!」
自分の方に来たわけではないのに、思わず悲鳴が出る。
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