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天狐あやかし秘譚
第9章 甜言蜜語(てんげんみつご)
「この、ちっこいの二人、何?子ども?」
「いえ、浦原綾音には子はいません。結婚もしてないですから。それに、占部衆によると、この二人は双方人ではないです。もちろん、後ろの男性も」
「なんや、けったいな。この年で3匹も式神つことるん?しかも写真にまで写るって」
「いえ、どうやら、そうではないようです。牙っちゃ・・・いや、御九里様によりますと、少なくとも男性・・・天狐は、使役されているわけではない、とのことでしたので」
「じゃあ、何?取り憑いてんの?」
「それも違うようです」
「けったいやな・・・、ま、いっか。直接聞けばわかることやし」

じゃあ、行こか、と歩き始めたので、慌てて土御門様を止める。
この人はいつも急だし、人の都合を考えない。

「土御門様、さすがにこの時間に訪ねるのは非常識ですよ。」
そう、時刻は10時を回っている。部屋に明かりはついているとは言え、出直すのが筋というものだろう。今日は下見で来たはずだ。

「え?明日も東京おってええの?」
なるほど、一日でかたをつけなきゃと思っていたのか。そんなわけ無いだろう。
「大丈夫ですよ。出張許可、取っていますから。ついでに、宿も手配済みです」
ふーん・・・、と言う。
ちらっと私を見てペロッと舌で唇を舐めた。

ゾクッとする。

「興味があったから、はよ会いたかったんやけどな。まあ、ええわ・・・宿取っとるちゅーことは、瀬良ちゃんとお泊りやな。それはそれで、ええなー。急ぐ必要ないなら、さっさと宿行こか。」

ギュッと肩を抱かれる。

「ちょ・・・やめてください・・・」
一応口では抵抗の意志を示してみる。
「どうやら、あっちもお楽しみのようやし、ほな、こっちもそうするとしよか、な、瀬良ちゃん♡」
耳元で囁かれ、ついでにぺろりと舐めあげられる。不覚にもぞわっとした快感が背筋を立ち上るのを感じる。
「さあ、夜のお仕事・・・しゃあないねん、お仕事やからな♡」
嘘つけ・・・楽しんでるくせにぃ!
元々逃れようがないこと。悔しく思っても、裏腹に、身体はこの後のことを期待して熱くなってしまっている。

うう・・・精一杯の反抗の意を示すべく、せめても紅潮した顔は伏せて見えないようにした。
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