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天狐あやかし秘譚
第98章 大信不約(たいしんふやく)
☆☆☆
もちろん、嫌に決まっている。私にはダリという人が(・・・妖怪だけど)がいるのだから、そんな違う男の人とセッ・・・セックスだなんて!

どうやら、佐那の力がもう少し残っていれば端で見ていることによる『補給』もできたようであるが、かなり弱っているために『直接の補給』が必要になってしまっているらしいのだ。しかも、先程の騒ぎで佐那もまた母を守るために最後の妖力をほぼ使い果たしている。電源が切れかけたスマホのようなものだ。機能が制限されており、さらに言えば、そろそろ本当に妖力切れになる・・・というのだ。

『妖力が切れるということは、私たち妖怪にとっては消滅することと同じでございます・・・』

少し暗い顔になった佐那。事態は私が思っている以上に切迫しているようだった。

仕方ない、じゃあ、私に取り憑いてダリと私がまぐわえば・・・と一瞬思って聞いてみた。
「もちろんそれでもようございます!」
とにぱっと笑う。一応確認してみる。

「その・・・あなたも・・・感じるの?」
「はい!・・・ダリ様のたくましい屹立をこの身に受ける悦び・・・あの悦びを、しかも綾音様のおそらくはとても敏感な身体を使って感じることが出来るなんて・・・とても・・・」
「待てぃ!!」

うっとりと語りだす佐那を押し留める。そんなの、佐那とダリが交わってるのと大して変わらないじゃない!

「そもそも、私に彼氏がいなかったらどうするつもりだったのよ!」
それも聞きたかった。私にステディがいなかったらどうしようとしたのだ、この狐は。
「はい!それも思案の内でございました。なにせ、綾音様はお家にいたときから琴音様や翔様と違って男旱(おとこひでり)が続いており・・・」

ぶっ!

思わず飲んでいたお茶を吹き出すところだった。な・・・なんてこと言うの!この狐は!!

「よ、余計なお世話よ!!」
思わず顔を真赤にして反論してしまう。

「あ・・・し、失礼しました・・・その・・・伴侶を見つけていらっしゃらないことも考えておりましたがゆえ。そうした場合、綾音様が眠っていらっしゃる間にちょこちょこっと男子とまぐわおうかと・・・」

ちーん・・・

こ、こいつ、私が知らん間に取り憑いて、人の体で勝手にセックスしようとしていたのか!?そんなん、ほぼ悪霊じゃないか!
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