この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第11章 【第4話 女怪】福善禍淫(ふくぜんかいん)
「何件かは目撃情報もあります。例えば、田島香澄という女性が亡くなったのは、結婚詐欺にあって数百万の借金を負った直後でした。友人や家族からは『家族とも話して借金の返済の目処も立っていた。死ぬはずがない』と言われていたんです。ところが、ある日、唐突に自宅近くのマンションの屋上から身を投げて死んだ。そして、その3日後です。田島を騙した結婚詐欺師の井上和真という男が夜間、道路に飛び出して轢かれたんですよ。即死です。それでね、井上の友人が聞いてるんです。井上自身から・・・」

死んだはずの田島香澄から、何度も何度も電話が来て、消しても消しても留守電が入るんだ、って。

「声を聞かせてもらった人もいます。確かに田島の声だと後で証言しました。その声はね、毎回、一言だけ言うんだそうです・・・『これから、行くよ』と」

ひいいいいい!!
怖い・・・怖すぎる!!!

「ただの事件じゃないんですよ、これ、怪異が絡んでる。だからこそ、我々が動いている。」

我々は、警視庁捜査第一課第十三班
警視庁の中でも怪異が絡んだ事件を専門に扱っている、通称『呪殺班』です。

と赤城は言った。

「さて、本題に入りましょう。浦原綾音さん・・・。あんたが連れているの、ありゃ、人間じゃないですよね。なんだい?式神?あんたは使役者かい・・・?とにかく、呪殺が絡んでいる現場にあんたのような術者、それもかなり高等な術を駆使する奴がいる・・・。こりゃあ、普通じゃない?疑ってくれって言ってるようなもんだ・・・。ねえ?何企んでるの?教えてよ・・・。さあ・・・」

赤城さんが睨めつけるように見上げてくる。
ごくり・・・とつばを飲む。
なにこれ・・・本格的に疑われているの?しかも、ダリたちのことを分かって疑っている・・・嘘でしょ?

そして、もう一つ、心配なことがあった。

これと同じ取り調べを彼も受けているとすると・・・。
大丈夫だろうね・・・変なこと考えないでよね、ダリ・・・。
/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ