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天狐あやかし秘譚
第11章 【第4話 女怪】福善禍淫(ふくぜんかいん)

・・・どごーん!
そう思った矢先、建物自体が振動したのではないかと思うほどの爆音が響く。パラパラと天井から細かな破片が落ちてきた。
やっぱり・・・。私は頭を押さえる。
我慢・・・するわけないよね。あの天狐が。
「何だ!?」
赤城さんがキョロキョロとあたりを見渡す。
ガチャっと、赤城さんの向こうにある扉が開くと、ダリが姿を見せた。かろうじて人間モードだ。ただ・・・右手で軽々と大柄な警察官の首を絞めあげている。警察官はなすすべもなく足をジタバタさせ目を白黒させている。
「帰るぞ、綾音・・・」
こうなると思ったよ・・・。盛大にため息をつく。
もう、なるようにしかならないから仕方がないのだけど・・・。
国家権力に喧嘩売って、一体どうなっちゃうのよ・・・。
神様・・・私の不幸、まだ打ち止めじゃないってことですか?
「ダリ・・・とりあえず、その人降ろして」
少しでも、穏便に済ませたい・・・願わくば・・・。
そう思った矢先、建物自体が振動したのではないかと思うほどの爆音が響く。パラパラと天井から細かな破片が落ちてきた。
やっぱり・・・。私は頭を押さえる。
我慢・・・するわけないよね。あの天狐が。
「何だ!?」
赤城さんがキョロキョロとあたりを見渡す。
ガチャっと、赤城さんの向こうにある扉が開くと、ダリが姿を見せた。かろうじて人間モードだ。ただ・・・右手で軽々と大柄な警察官の首を絞めあげている。警察官はなすすべもなく足をジタバタさせ目を白黒させている。
「帰るぞ、綾音・・・」
こうなると思ったよ・・・。盛大にため息をつく。
もう、なるようにしかならないから仕方がないのだけど・・・。
国家権力に喧嘩売って、一体どうなっちゃうのよ・・・。
神様・・・私の不幸、まだ打ち止めじゃないってことですか?
「ダリ・・・とりあえず、その人降ろして」
少しでも、穏便に済ませたい・・・願わくば・・・。

