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天狐あやかし秘譚
第101章 純粋一途(じゅんすいいちず)
☆☆☆
もうダメ!!
黒い獣の牙が私の身体を噛みちぎる・・・そんな光景が頭をよぎる。
その瞬間、私の腹の中でグルンと何かが動いたような気がした。
『綾音さまーーーーっ!!』
私の身体から、何かが勢いよく飛び出す。その衝撃で獣がのけぞった。
その瞬間、獣の呪縛が解けたのか、私は体が動くようになったのを感じる。
「早く!こっちへ!」
とにかく距離を取るために、女の子の手を取り引きずるようにして後ずさる。そして、ハッとして母の結界の向こうに目を向けて私は驚いた。
「さ・・・佐那!!」
そこには、あのちんちくりんの佐那姫が獣の前に立ちふさがる姿があったからだ。
「なんだ?お前は・・・?」
一旦はのけぞった獣は態勢を立て直し、ねっとりとしたいやらしい視線を佐那に投げかける。そんな獣が放つ殺気を一身に浴びても、佐那は一歩も退かなかった。むしろ、ぐいとその目を睨みつけ、高らかに名乗りを上げたのだった。
「私の名は地狐・佐那姫!・・・朱音殿、綾音様をお守りする者にございます!」
と。
もうダメ!!
黒い獣の牙が私の身体を噛みちぎる・・・そんな光景が頭をよぎる。
その瞬間、私の腹の中でグルンと何かが動いたような気がした。
『綾音さまーーーーっ!!』
私の身体から、何かが勢いよく飛び出す。その衝撃で獣がのけぞった。
その瞬間、獣の呪縛が解けたのか、私は体が動くようになったのを感じる。
「早く!こっちへ!」
とにかく距離を取るために、女の子の手を取り引きずるようにして後ずさる。そして、ハッとして母の結界の向こうに目を向けて私は驚いた。
「さ・・・佐那!!」
そこには、あのちんちくりんの佐那姫が獣の前に立ちふさがる姿があったからだ。
「なんだ?お前は・・・?」
一旦はのけぞった獣は態勢を立て直し、ねっとりとしたいやらしい視線を佐那に投げかける。そんな獣が放つ殺気を一身に浴びても、佐那は一歩も退かなかった。むしろ、ぐいとその目を睨みつけ、高らかに名乗りを上げたのだった。
「私の名は地狐・佐那姫!・・・朱音殿、綾音様をお守りする者にございます!」
と。

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