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天狐あやかし秘譚
第105章 依々恋々(いいれんれん)
「ん?明咲ちゃん・・・なんか、風邪引いたりした?」
「ひゃ・・・」
多分、声が不自然に高かったせいだろう、そんな風に聞かれてしまう。
それにしても、『ひゃ・・・』って何よ!
自分で自分にツッコミを入れる。へ、変に思われたりしてない?大丈夫??
でもでも、心配してくれているの?
九条様、私のこと、心配してっ!?
ああ!なんて、なんて素敵な方なのぉ!!!
「あ・・・えと、あの・・・だ、大丈夫です」
頭の中には嵐のような暴風雨が吹き荒れているくせに、口から出たのは今度は低すぎるほど低い声だった。
ふ・・・不自然すぎる!
自分でも、自分の声の変化がおかしいことが分かり、恥ずかしさのあまり顔が一気に熱くなってしまい、自然と手で顔をあおいでしまう。
「ん?やっぱり明咲ちゃん、顔・・・赤いよ?どれどれ・・・?」
九条様が近づいてくる。
3メートル・・・2メートル・・・1メートル・・・
背後に九条様の気配が近づいてくるのを感じる。やたらと鋭敏になっている私の感覚は、たとえ背を向けていても九条様の体温や匂いを敏感に感じてしまい、そして、感じれば感じるほど心臓はバクバク、頭はぐるんぐるんとし、パニック状態が加速する。
だ、ダメ!ダメダメ!!それ以上来られたら
私、私・・・心臓がっ!!!
「ちょっとこっち向いてよ」
しゃがんで測定をしている姿勢で固まっていた私の肩に優しく手を触れると、そっと私のことを振り向かせる。向かい合った時、間近に九条様の顔があり、初めてというほどの接近に私の目の前は真っピンクに染まっていく。
あわわわわわわ・・・
切れ長の目、通っている鼻筋
透けるような肌
薄い唇が優しい言葉を紡ぐ
なにもかも、なにもかもが国宝級!
こんなお顔を目の前にしたら、とてもじゃないけど私、正気なんて保てない!!
「どれ?」
ひいいいいいいぃ!!!!!
がっちんがっちんに固まった、私の額に、ぴたんと九条様の御手が置かれる。ひんやりとした感触があまりにも心地よくて、めまいがする。
こわい・・・こわい・・・これ以上触れられたら、私、私・・・どうにかなってしまう!!
「ほらぁ、やっぱり顔赤いし、なんかあっついよ?熱あるんじゃない?」
「あわ・・・ああ・・・」
「ひゃ・・・」
多分、声が不自然に高かったせいだろう、そんな風に聞かれてしまう。
それにしても、『ひゃ・・・』って何よ!
自分で自分にツッコミを入れる。へ、変に思われたりしてない?大丈夫??
でもでも、心配してくれているの?
九条様、私のこと、心配してっ!?
ああ!なんて、なんて素敵な方なのぉ!!!
「あ・・・えと、あの・・・だ、大丈夫です」
頭の中には嵐のような暴風雨が吹き荒れているくせに、口から出たのは今度は低すぎるほど低い声だった。
ふ・・・不自然すぎる!
自分でも、自分の声の変化がおかしいことが分かり、恥ずかしさのあまり顔が一気に熱くなってしまい、自然と手で顔をあおいでしまう。
「ん?やっぱり明咲ちゃん、顔・・・赤いよ?どれどれ・・・?」
九条様が近づいてくる。
3メートル・・・2メートル・・・1メートル・・・
背後に九条様の気配が近づいてくるのを感じる。やたらと鋭敏になっている私の感覚は、たとえ背を向けていても九条様の体温や匂いを敏感に感じてしまい、そして、感じれば感じるほど心臓はバクバク、頭はぐるんぐるんとし、パニック状態が加速する。
だ、ダメ!ダメダメ!!それ以上来られたら
私、私・・・心臓がっ!!!
「ちょっとこっち向いてよ」
しゃがんで測定をしている姿勢で固まっていた私の肩に優しく手を触れると、そっと私のことを振り向かせる。向かい合った時、間近に九条様の顔があり、初めてというほどの接近に私の目の前は真っピンクに染まっていく。
あわわわわわわ・・・
切れ長の目、通っている鼻筋
透けるような肌
薄い唇が優しい言葉を紡ぐ
なにもかも、なにもかもが国宝級!
こんなお顔を目の前にしたら、とてもじゃないけど私、正気なんて保てない!!
「どれ?」
ひいいいいいいぃ!!!!!
がっちんがっちんに固まった、私の額に、ぴたんと九条様の御手が置かれる。ひんやりとした感触があまりにも心地よくて、めまいがする。
こわい・・・こわい・・・これ以上触れられたら、私、私・・・どうにかなってしまう!!
「ほらぁ、やっぱり顔赤いし、なんかあっついよ?熱あるんじゃない?」
「あわ・・・ああ・・・」

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