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天狐あやかし秘譚
第105章 依々恋々(いいれんれん)
いけないとは思った。でも、目を離すことができなかった。
これほどの思いをして、あそこに立っているのに、誰にもそれを悟らせない。
誰にも、気遣いをさせない・・・その姿は本当に水のように美しい。

・・・やっぱり貴方は素敵な・・・本当に素敵な方です・・・

そして風水観念図は更に示していく。
彼の吉兆・・・行く末の洋々たる未来。
輝かしい道のり。

・・・あれ?・・・

輝かしい光の中、私の瞳はそこに一片の影を認めた。

なんだろう・・・これ・・・方位・・・凶相?
北北西、そこに、九条様の足に絡みつくような昏い、昏い影が・・・

パチン、と意識が現世に戻ってくる。それと共に、目の前に展開していた風水観図がその輝きを収めていった。後には鏢と羅盤のみがその場に残された。

「北北西・・・」

嫌な予感がした私は、羅盤と鏢を引っ掴むと事務室に駆け戻る。そして、パソコンで今日の出張予定を開いた。

九条様・・・九条様の今日の居場所は・・・

陰陽寮では他の衆の陰陽師であっても、よほどの秘密の業務ではない限り、その日の出退勤の状況、勤務場所などがオンラインで共有されている。それを検索する。

あった!九条様の場所・・・そして、そこから北北西・・・

地図アプリを画面上に展開し、九条様が現在いる場所にピンを立てる。そこから北北西の方角に直線を引くと、それはまっすぐに例の男性・・・橋本燈矢のマンションを指し示していたのである。

「・・・そんな、まさか・・・」

私の手がブルブルと震え出す。
私は理解してしまった。
橋本燈矢の事件が、まだ終わりを告げていないということを。
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