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天狐あやかし秘譚
第105章 依々恋々(いいれんれん)
☆☆☆
結論から言うと、そのタップは私の読み通り、盗聴器だった。それが見つかったのを皮切りに、警察にも介入してもらって専門的に調べたところ、出るわ出るわ・・・。風呂場から、トイレから、キッチンから寝室から、さらには橋本のマンションの周辺を監視するように設置されているものまで・・・盗聴器と盗撮カメラがわんさと出てきたのだ。

その数、盗聴器5台にカメラが7台、ついでに人感センサーまで出てきた。そのすべてが巧みに有線で電力を補充して動いており、また自動的に外部に電波を発信する仕組みになっていた。その電波は、これもまたマンションの屋外に巧妙に隠されていた中継機を経由して一般のインターネット回線を利用してデータ伝送を行っていた。

これが意味するのは、この橋本という男の家を徹底的に盗撮、盗聴しようというストーカーの存在である。そして、ここまで証拠が見つかったので当たり前なのだが、そのストーカーは簡単に見つかったのだった。

その名を、黒咲紗倉(くろさき さくら)といった。

驚くことに彼女は、橋本の会社での同期だった。
昨年末に同じ部署に異動してきた彼女は、彼と仕事をするようになってすぐに一方的な恋愛感情を抱くに至ったそうだ。

背景には、直前に彼氏からこっぴどい振られ方をしたところに、橋本が気さくに声をかけてくれた、というエピソードがあったようだった。ちなみに、当の橋本自身は、紗倉に声をかけた事自体、全く覚えていないと後に証言している。

彼への恋愛感情を抱いた紗倉は、最初こそ会社で橋本を見つめるくらいで満足していたのであるが、すぐに生来の執着的な気質から彼の行動の逐一を知りたくなっていったという。結果、彼の後を執拗に付け回し、その行動記録をつけることに喜びを見出し始めたのだ。

その『観察ノート』は1月から6月までで大学ノート3冊に及んでいたというから驚きである。

そして、彼女の偏執的な愛情はそこだけにとどまらなかった。
知りたい、彼のすべてを手に入れたい・・・そんな歪んだ愛情は4月に橋本が同期の中で最初に昇任したときにとうとう臨界点を突破する。

会社で橋本のキー番号を会社で盗み見た彼女は合鍵を作成。その鍵を用いて幾度も彼の家に侵入し、盗聴器、盗撮カメラを仕込んでいったのだ。
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