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天狐あやかし秘譚
第105章 依々恋々(いいれんれん)
それは、彼女曰く『素敵な橋本さんのすべてを知りたかった』。そして『彼が悪い女に騙されたりしないように見張っていた』のだそうだった。

警察が家宅捜索に踏み込んだ時、彼女の住むマンションの部屋の状況は、文字通り『常軌を逸していた』そうだ。壁一面に貼りつけられた橋本の写真、彼の部屋の音声、映像記録はAIを駆使してきれいに整理されており、そのデータから作成したと思われる30分ほどの『橋本しゃんの日常♡』と称された動画ファイルが50本近く押収されたハードディスクから見つかっていた。

橋本が裁判所に訴え出たことにより、このような物品は全て警察に押収され、さらにストーカー規制法に基づく『接近禁止命令』が裁判所から出るに至った、というわけだった。更に言えば住居不法侵入、電波法違反、不正アクセス防止法違反容疑が紗倉にはかけられており、目下警察のよる裏付け捜査が進んでいる。

「結局、橋本さんが見た怪異っていうのは、黒咲のことだったんだね」

紗倉の顔を見た九条様は、それが橋本のマンションの向かいの建物にいた人物と同一だということを認めた。つまり、彼のマンション周辺に現れていた『女性の怪異』は黒咲紗倉だったのである。

だから呪力痕跡が追えなかったんだな・・・と、九条様はいたく納得されていた。

当たり前である。妖怪クラスの偏執的なまでのヤンデレであるとは言え、紗倉はれっきとした人間である。しかも、彼女が用いていたのは、その執念と、やたらと高すぎるIT技術であり、呪力ではなかったのだ。

「まあ、これで一件落着・・・かな?」

明咲ちゃんのお手柄だね。そんなふうには言われたけれども、結局、私と九条様の『共同作業』はたったの1日で終わってしまったのであった。
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