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天狐あやかし秘譚
第13章 幽愁暗恨(ゆうしゅうあんこん)
☆☆☆
俺は見た目がよく、学生の頃から女にチヤホヤされていた。恋人なんか作り放題だった。しかし、同時に真面目に恋愛するのは面倒だとも感じていた。

女なんて、ヤれればいい。そう思っていた。

そんな俺だったので、似たような友人が寄り集まってくる。すぐに女を攫って犯してやろうぜ、なんて話が出てきた。

最初は当然冗談だったが、何度も話している内に次第に本当にやってみようという空気になってきた。そして、確か、あれは3年前だ。合コンで知り合った大人しそうな女の子に睡眠薬を盛ってホテルに連れ込んだ。

そのまま、俺たち4人で輪姦した。
はっきり言って、いい体験とは言い難かった。最初のうちは女は泣き叫び、あちこち引っかき傷だらけになったし、何度も犯しているうちに、今度はぐったりし、反応がなくなってしまった。AVのように犯されている内に感じてきて淫乱になっていく、などということはないんだなと思った。

ただ、それでも、興奮だけはあった。
4人で一人の女を犯し続けるというシチュエーションが俺たちを虜にしたのは確かだった。

その女が何も訴えなかったのも大きかった。『大丈夫なんだ』という経験が俺たちを更に増長させた。

我慢できなくなり、1ヶ月後にはすぐに次の女を攫った。今度はもう少し綿密な計画を立てた。最初のときはとにかく挿入することしか考えていなかったのでただただ興奮に任せて腰をふるだけだったが、二回目は違った。

縛り付け、動けなくして、辱めた。
あちこち触ったり、舐めたり、キスをしたり、嫌がる様を楽しむ余裕があった。
ビデオ撮影をし、それで脅しつけて、心を屈服させるという楽しみもこの時初めて味わった。この、輪姦劇が俺たちの中で、単なる興奮を楽しむものではなく、支配や嗜虐心を滿足させる『愉しみ』に変わっていった。

愉楽への欲望はすぐに膨張した。
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