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天狐あやかし秘譚
第13章 幽愁暗恨(ゆうしゅうあんこん)
屋上にたどり着くと、背負っているリュックから金属の符を取り出し四方に据える。中央に懐剣を突き刺し、呪言を唱える。

敷島の術は『音』による結界術。音を金属の符で増幅し、四方を守る。
中央の金器、懐剣がこの場合の音の起点になる。

「元帥霊泉、四季三界、陰陽二神、邪を封じよ、北斗七星辰、泰山府君、刻み刻みて、鬼道霊光微塵に切って放つ、龍気、剣戟、四柱神の御力、ここに切って候」

四柱神とは玄武、朱雀、白虎、青龍を表す。泰山府君、四柱神の力を勧請し、鬼道を塞ぎ、陰気を鎮め、邪を封じる。病院で佳苗に施したのと同じ結界術だ。

私が使える、最大の術を、最大の範囲で。

女怪がどの範囲まで湧き上がってるか確認できない以上、最大出力で行うしかない。そんな最大出力はさほど長い時間もたない。それまでに・・・早く・・・早く、応援が来るのを願うしかない。

「大鹿島様・・・早く来て!」
祭部衆随一の術者、自分の師を思わずにはいられない。
大鹿島様が来るまで、なんとしても私がもたせなければ・・・。

りん・・・

清浄な鈴の音が響き、その音波で周囲の気を清浄にしようと広がっていく。
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