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天狐あやかし秘譚
第13章 幽愁暗恨(ゆうしゅうあんこん)
四方八方から同じような狂気の笑いが、哄笑が響く。やっと気づいた。
俺たちは、何十体という、化け物に取り囲まれているんだということに。そして、自分らが犯されようとしていることを、実感した。

今までずっと狩る側だった。そんな俺達自身が、歪んだ欲望の的にされる日が来るなんて、想像もしていなかった。

「うあ・・・あぐう・・・」
「があ・・・やめ・・・て・・・」
辺り一面に男たちのうめき声、すすり泣く声が響く。

俺の仲間の仲間の声だ。周囲がだんだん見えてくる。どうやら、ライブラリーのようなところにいるようだ。周辺の壁に書棚が造りつけられており、本がたくさん置かれている。俺の他に、見慣れた顔が三人。皆四肢を失った状態で俺と同じようにテーブルに寝かされている。どういう原理か分からないが、切り取られた断面からは血の一滴すら出ていない。

俺たちはイモムシのように這い回るしかできない状態に置かれているのだ。

皆の服もビリビリに破かれている。そして、辺り一面に蠢く女の化け物。ある者は目がくり抜かれ血の涙を流し、あるものは顔の半分が崩れ落ち、あるものは乳房がグズグズに焼けただれ、あるものは頭髪が無惨に抜け落ちていた。
その不気味な女の影はひたすらに仲間の裸身に絡みつき、舌で、指で、胸で無理矢理に性感を与え続けていた。強制的に勃起させられ、陰茎をしゃぶられ、尻穴を指や舌で嬲られ、口腔内にニュルニュルと舌を挿入される。代わる代わる、女の妖魅が陰茎を胎内に呑み込み、腰を淫らにグラインドさせる。うめき声とともに、俺の仲間は何度も、何度も絶頂させられる。

絶頂すると女の一人から口移しで黒いドロッとした液体を流し込まれる。そうすると一旦萎えた陰茎はまた勃起してしまうようだ。その陰茎をまた犯される。そうして、何度でも何度でも、絶頂させられている。どんなにうめいて泣き叫んでも止まらない。アナルも無理矢理に舌や指で拡張され、二本、三本と挿れる指を増やされる。しまいには髪の毛が変化した張り型を無理矢理に突き入れられる。
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