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天狐あやかし秘譚
第13章 幽愁暗恨(ゆうしゅうあんこん)

☆☆☆
「河西佳苗が逃げ出したのが今から40分前!?なんでもっと早よ連絡せんかってん!」
土御門が電話先にキレている。
「あなたがほっつき歩いていて連絡できなかったからでは?」
さっきからこの瀬良という人は土御門に厳しい。おそらくは上司部下の関係なのに、ツッコミが厳しすぎる。
私達は促され、瀬良が運転する車に乗る・・・のだが、通常の乗用車なので、運転席に瀬良、助手席に土御門、後ろに私とダリが乗るといっぱいだった。
まさか、清香ちゃん置いていくわけにいかないし・・・。ちらっと見ると、芝三郎は察したのか、狸のぬいぐるみに変化した。そして、ダリは嫌そうな顔をしながら狐モードに。私の膝の上で丸くなる。
滅多にないチャンスだったので、さり気なくもふったのはナイショだ。
こうして、後部座席は私、私の膝の上に狐モードのダリ、その隣に清香ちゃん、そして清香ちゃんが芝三郎が化けた狸ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる、という構図になった。
「なんや自分ら、ほんま便利やな。ほな!瀬良ちゃんいったれや!」
瀬良がアクセルをふかす。なんとなく、『自分は運転しないくせに』とでもいいたげな、不服そうな横顔に見える。
車は加速する。目的地は、池袋。ここからだと車で10分ほどだそうだ。
「河西佳苗が逃げ出したのが今から40分前!?なんでもっと早よ連絡せんかってん!」
土御門が電話先にキレている。
「あなたがほっつき歩いていて連絡できなかったからでは?」
さっきからこの瀬良という人は土御門に厳しい。おそらくは上司部下の関係なのに、ツッコミが厳しすぎる。
私達は促され、瀬良が運転する車に乗る・・・のだが、通常の乗用車なので、運転席に瀬良、助手席に土御門、後ろに私とダリが乗るといっぱいだった。
まさか、清香ちゃん置いていくわけにいかないし・・・。ちらっと見ると、芝三郎は察したのか、狸のぬいぐるみに変化した。そして、ダリは嫌そうな顔をしながら狐モードに。私の膝の上で丸くなる。
滅多にないチャンスだったので、さり気なくもふったのはナイショだ。
こうして、後部座席は私、私の膝の上に狐モードのダリ、その隣に清香ちゃん、そして清香ちゃんが芝三郎が化けた狸ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる、という構図になった。
「なんや自分ら、ほんま便利やな。ほな!瀬良ちゃんいったれや!」
瀬良がアクセルをふかす。なんとなく、『自分は運転しないくせに』とでもいいたげな、不服そうな横顔に見える。
車は加速する。目的地は、池袋。ここからだと車で10分ほどだそうだ。

