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天狐あやかし秘譚
第124章 二転三転(にてんさんてん)
間違いなく術者はあの『オキナ』と名乗った人物だ。
早くなんとかしなければ・・・このまま鬼道が開き続ければそこから湧き出る無限の厭魅たちによって、ここにいる京都支部の陰陽師が全滅・・・いや、下手すると、京都全域が被害を受ける可能性すらある。
「御池さん!」
横に立っている御池は額からじっとりと汗をにじませていた。彼女の位階をいただいている陰陽博士だ、事の重大さは私以上に分かっているのだろう。
「まずい・・・何を優先するべきなんだ・・・」
御池が何やらつぶやいている。目がせわしなく烏丸やオキナを捉え、ついで私を見た。
「綾音さん、ちょっとここで待っててください。できるだけ前線に出ないように。ここはまだ安全なはずですから」
そうして烏丸の方に走っていった。そして、彼と二、三言葉を交わしている様子だ。一瞬烏丸が私の方を振り返り、御池に向かって頷く。
「綾音さん、これから伝えることを落ち着いて聞いてください。」
多分、先程の烏丸との短いやり取りで決まったのであろう。その内容を御池が私に伝えた。
「それって・・・」
「はい、綾音さんにとっては少し危険かもしれません。しかし・・・」
御池は言い淀んでいたが、私の心が決まるのは早かった。
「大丈夫です。御池さん。
そもそもがダリの立てた作戦です。
多少のリスクは覚悟の上・・・です。」
でも、若干の本音が漏れてしまう。
「御池さんが・・・守ってくれる・・・んですよね?」
多分、自分が思っている以上に不安そうな顔をしていたのかもしれない。
御池はもちろんです、と力強く告げた。
「大丈夫です・・・作戦は5分後。烏丸様の式神の準備が整ったら・・・です」
早くなんとかしなければ・・・このまま鬼道が開き続ければそこから湧き出る無限の厭魅たちによって、ここにいる京都支部の陰陽師が全滅・・・いや、下手すると、京都全域が被害を受ける可能性すらある。
「御池さん!」
横に立っている御池は額からじっとりと汗をにじませていた。彼女の位階をいただいている陰陽博士だ、事の重大さは私以上に分かっているのだろう。
「まずい・・・何を優先するべきなんだ・・・」
御池が何やらつぶやいている。目がせわしなく烏丸やオキナを捉え、ついで私を見た。
「綾音さん、ちょっとここで待っててください。できるだけ前線に出ないように。ここはまだ安全なはずですから」
そうして烏丸の方に走っていった。そして、彼と二、三言葉を交わしている様子だ。一瞬烏丸が私の方を振り返り、御池に向かって頷く。
「綾音さん、これから伝えることを落ち着いて聞いてください。」
多分、先程の烏丸との短いやり取りで決まったのであろう。その内容を御池が私に伝えた。
「それって・・・」
「はい、綾音さんにとっては少し危険かもしれません。しかし・・・」
御池は言い淀んでいたが、私の心が決まるのは早かった。
「大丈夫です。御池さん。
そもそもがダリの立てた作戦です。
多少のリスクは覚悟の上・・・です。」
でも、若干の本音が漏れてしまう。
「御池さんが・・・守ってくれる・・・んですよね?」
多分、自分が思っている以上に不安そうな顔をしていたのかもしれない。
御池はもちろんです、と力強く告げた。
「大丈夫です・・・作戦は5分後。烏丸様の式神の準備が整ったら・・・です」

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