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天狐あやかし秘譚
第1章 【第1話 天狐】禍福糾纆(かふくきゅうぼく)
ええ、もちろん貸しましたよ。だって、困っているんだもの。必死だったんだもの。それに、彼の写真の腕前は本物だと思っていたもの。

300万、貸した次の日から、連絡が取れなくなりました。

そして、1週間もすると騙されたことに気づくわけで、(友人は1週間も気づかなかったの!?と呆れていたが)被害届を出したが後の祭り。300万は絶望的。

不幸って、不幸を呼ぶんですよね。

そんなんで、ボーっとしていたのがいけなかった。社用車をバックで車庫入れする時、勢い余って、事務所まで突っ込んでしまいました・・・。
けが人こそいなかったものの、事務所は半壊、車両は廃車。賠償額膨大。
当然、仕事はFire!クビです。

まだまだ、不幸は続くよどこまでも。
その後、事件の処理やなんやらでバタバタして、やっと解放されて、大学時代から住んでいる都内のアパートに帰りました。そうしたら、大家さんがご丁寧に部屋の前に立っていたんです。

『浦原さん・・・来月の更新、できなくなったから』

はい?手続きしましたよね?私・・・。
なんでも、大家さんの親戚の子が上京してくるので、そこに住まわせたいので、出ていけ、ということでした。まだ、更新受理手続きが終わっていなかったのが私だけだったようで・・・。そもそも、結婚詐欺まがいの事件に巻き込まれて、気持ちがそれどころじゃなかったので期限内とは言え、ぎりぎりになったのが悪いのかもしれませんが・・・。

そんなこんなで、恋人がいなくなりました、貯金なくなりました、仕事失いました、ついでに、住むところもなくなりました。

もう、こうなりゃヤケです。と、いうわけで、奥州ひとり旅としゃれこんだ次第なわけなのです。

それも今日まで。明日、私は東京に帰ります。そうしたら、家を探して、引っ越しの準備して、あ、そっか、仕事も探さなきゃ・・・。ははは・・・帰りたくねー。
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