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天狐あやかし秘譚
第1章 【第1話 天狐】禍福糾纆(かふくきゅうぼく)

そんなどん底傷心旅行の途中で見つけたのが、この『天狐神社』でした。元々、寺社仏閣などは好きだったのでついフラフラと。縁起を見ると、こうありました。
『天狐神社
御祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
由来
当神社の創建は延暦2年とされていますが、実際にはそれより古くからこの地の山を御神体として崇められていたとのことです。御祭神は宇迦之御魂神とされていますが、古くは天狐を祀っていたとされています。
古来より、この地には妖の長であり、容姿端麗、霊験長大である狐が住まい、村々を守護していたと伝えられています。その「天狐信仰」に対して、後ほど宇迦之御魂神を勧請して創建されたのが、当神社と伝えられています。
時代が下り、江戸時代となっても、容姿端麗な狐の姿にあやかり、多くの女性が恋愛成就を、そして、その霊験をもとめ、屈強な侍たちの信仰を集めたと言われています。』
要は、イケメンで超強い狐の妖怪がいた、という神社なわけですね。
もう、妖怪でもいいからイケメンに癒されたい。
その思いが、冒頭のぶっ飛んだ願い事となって結実したのでした。
「来い!!イケメン!!」
最後に一回、深く礼をする。ほんと、まじ頼んます。
でも、この願い事のあと、すぐに私は悔いることになる。
神域で滅多なことを言うものじゃないですよね。バチって、本当に当たるんだ・・・。
え?なんで、こんな事言うかって?
顔を上げた時、目の前にいたのです。イケメンが。
どきっとするほど、容姿はどストライク。
細い切れ長の眼、通った鼻筋、背にも届くほどのサラサラロングヘア。あ・・・これって平安時代の男子達がお召になっていた直衣っていうの?お公家さんみたいなやつ、を着ている。紫色って、身分が高いってことだろうか?
顔も、直衣から出て扇子を弄んでいる手も、抜けるように真っ白ではないですか。
非の打ち所がない、超絶美形・・・。
「その願い、叶えるぞ」
賽銭箱の上で立膝をついた、そのイケメンは言ったのです。
「我が名はダリ・・・そなたを骨の髄まで愛してやろう」
と。
『天狐神社
御祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
由来
当神社の創建は延暦2年とされていますが、実際にはそれより古くからこの地の山を御神体として崇められていたとのことです。御祭神は宇迦之御魂神とされていますが、古くは天狐を祀っていたとされています。
古来より、この地には妖の長であり、容姿端麗、霊験長大である狐が住まい、村々を守護していたと伝えられています。その「天狐信仰」に対して、後ほど宇迦之御魂神を勧請して創建されたのが、当神社と伝えられています。
時代が下り、江戸時代となっても、容姿端麗な狐の姿にあやかり、多くの女性が恋愛成就を、そして、その霊験をもとめ、屈強な侍たちの信仰を集めたと言われています。』
要は、イケメンで超強い狐の妖怪がいた、という神社なわけですね。
もう、妖怪でもいいからイケメンに癒されたい。
その思いが、冒頭のぶっ飛んだ願い事となって結実したのでした。
「来い!!イケメン!!」
最後に一回、深く礼をする。ほんと、まじ頼んます。
でも、この願い事のあと、すぐに私は悔いることになる。
神域で滅多なことを言うものじゃないですよね。バチって、本当に当たるんだ・・・。
え?なんで、こんな事言うかって?
顔を上げた時、目の前にいたのです。イケメンが。
どきっとするほど、容姿はどストライク。
細い切れ長の眼、通った鼻筋、背にも届くほどのサラサラロングヘア。あ・・・これって平安時代の男子達がお召になっていた直衣っていうの?お公家さんみたいなやつ、を着ている。紫色って、身分が高いってことだろうか?
顔も、直衣から出て扇子を弄んでいる手も、抜けるように真っ白ではないですか。
非の打ち所がない、超絶美形・・・。
「その願い、叶えるぞ」
賽銭箱の上で立膝をついた、そのイケメンは言ったのです。
「我が名はダリ・・・そなたを骨の髄まで愛してやろう」
と。

