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第17章 大声疾呼（たいせいしっこ）

強くもなく、かといって、弱くもない。
その刺激に私はあっという間に高められる。
指がクリクリと私の中のいいところを擦り上げてくる。
同時に陰核を刺激され、唇も私の身体を這い回る。

色々なところを同時に刺激され、私はあっさりと絶頂を迎えた。
「ああああん・・んんあ♡」
ジュブっと大量の愛液が吹き出したように感じ、ダリの背中を抱きしめる手に力がこもる。絶頂の余韻で身体が小刻みに震えた。

じんわりとした心地よさが広がるなか、ダリが私をギュッと抱きしめてくれ、とても幸せな気持ちになる。
熱い吐息が漏れ、ダリの耳元に私のはあはあ、という喘ぎに似た声が響いてしまう。とても、恥ずかしい・・・。

ダリが、そっと私の頭を撫でる。
「気持ち、良かったか？」
優しく聞いてくる彼の言葉にコクリと自然に頷いてしまう。できれば、本当は・・・もっと・・・もっと・・・。

すっと、軽く口づけをし、ダリが私から身を離す。

「済まぬ・・・続きはまた後でな。お陰で、気が満ちた。綾音・・・助かったぞ」

え？どういうこと？気って何？
考えている内に、くいくいっと右足の紐が引っ張られる感触を感じた。

「綾音、立てるか？どうやら、外の者が待ちくたびれているようじゃの・・・」
すっとダリが立ち上がる。服をいつの間にか身につけていた。いつもの、狐神モードだ。
「え？戻るって・・・こと？でも・・・」
さっきは鬼道を封じられないって・・・。
「大丈夫、十分じゃ。主が・・・綾音がいれば・・・何の問題もない」
そして、キッと中空を見つめた。その目が、横顔が、とても凛々しかった。
「我は・・・天狐、ダリぞ」

ざあっと体中の毛が逆立つ感触、明らかに先程と異なり、ダリの身体に力がみなぎっているように見えた。