この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第27章 銘肌鏤骨(めいきるこつ)
あまりにも飢えていた。『私』は手を伸ばし・・・身体をずって男に近づいていく。
相変わらず口からは『あがああ・・ああ・・げがああ・・』のような意味をなさない言葉しか出てこなかった。

「ひいいい!」

そんな鬼気迫る姿に怯えたのか、男は壁際に張り付くようにして身を固くする。身体が小刻みに震え、浅い呼吸を繰り返していた。

やっと手が届く・・・。『私』の手が彼の頬に触れた。温かい・・・人のぬくもりがした。

「ほ・・・ホシガリ様・・・お許しを・・・お許しを・・・」

男は震え、離れようとする。
ホシガリ様・・・とは?

行かないで・・・行かないで・・・
そばにいて・・・お願い・・・お願いよ・・・。

ただそばにいてほしく、ひとりで置き去りにしてほしくなくて、手を掴んだ。だが彼は、恐怖故か、ビクン、と身体を打ち震わせると、そのまま気絶してしまった。
/726ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ