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天狐あやかし秘譚
第29章 正真正銘(しょうしんしょうめい)

「あんたも、あの娘を愛したのだろう?」
だけど、自らの家の事のみを考えている一族に、その祖たる目の前の男の魂に、ふつふつと心底から怒りが湧いてきた。
「好きな女を、なんであんな暗いところに閉じ込め続けることができるんだ!!お前になら!救い出すことが出来たんじゃないか!!」
怒りを言葉にしてぶちまける。
「言え!あの娘は、お前だけじゃない、お前の子や孫やひ孫・・・ここに送り込まれ、人生を一族のために終えなくてはいけないすべての男を愛し、弔った!そんな女をなんで喰い物にし続けることができるんだああ!」
気がついたら、絶叫していた。・・・こんなこと、何年ぶりだろう?
肩で息をし、ふと我に返る。慌てて、炎を見つめた。その炎が大きくゆらぐ・・・。
まずい・・・言い過ぎたかもしれない。魂との接続が切れれば、万事窮すだ。
見つめる先の炎の中、男の顔が一筋、涙を流したように思えた。
その口がそっと動いた。
だけど、自らの家の事のみを考えている一族に、その祖たる目の前の男の魂に、ふつふつと心底から怒りが湧いてきた。
「好きな女を、なんであんな暗いところに閉じ込め続けることができるんだ!!お前になら!救い出すことが出来たんじゃないか!!」
怒りを言葉にしてぶちまける。
「言え!あの娘は、お前だけじゃない、お前の子や孫やひ孫・・・ここに送り込まれ、人生を一族のために終えなくてはいけないすべての男を愛し、弔った!そんな女をなんで喰い物にし続けることができるんだああ!」
気がついたら、絶叫していた。・・・こんなこと、何年ぶりだろう?
肩で息をし、ふと我に返る。慌てて、炎を見つめた。その炎が大きくゆらぐ・・・。
まずい・・・言い過ぎたかもしれない。魂との接続が切れれば、万事窮すだ。
見つめる先の炎の中、男の顔が一筋、涙を流したように思えた。
その口がそっと動いた。

