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天狐あやかし秘譚
第3章 【第2話 獄門骸骨】夢幻泡影(むげんほうよう)
もしこの手が私の乳首を摘んできたり、ましてや下をいじってきたりしたら・・・。
あれ?私、もしかして、それを期待している?ダリにエッチなことされちゃうの・・・欲しがっている?

ところが私の思いとは裏腹に、その手がそれ以上動くことはなかった。
すー、すー、と軽い寝息が頭の上から聞こえてくる。ダリは眠ってしまったようだ。

なんか、ホッとしたような・・・残念なような。
言われてみれば、腰の辺りに当たっている陰茎も萎えているように思える。見てないからわからないけど・・・。

さっきの幽霊の夢はとても怖かったけど、今、こうして受けているダリの抱擁は、とても温かい幸福感を私にもたらした。

やっぱり、不幸と幸福の振幅が大きすぎる。

ああ、あと、それと・・・
私はずっと独りで戦ってきたように感じていた。だから、あの公園で、ダリが助けてくれた時、なんだか無性に嬉しかった。
そして、ちょっと意地悪されたけど、こうして抱きしめてくれる。こうして、私を気にかけてくれる。私だけのそばにいてくれる・・・。それがとても、嬉しかった。

なので・・・、
「ありがとう・・・ダリ・・・」
聞こえるか聞こえないかの小さな声で、感謝の言葉を口にしてみた。
眠っているダリには、きっと聞こえないだろうけど。
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