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天狐あやかし秘譚
第37章 【第10話 疱瘡神】病入膏肓(びょうにゅうこうこう)
「土御門様?大丈夫ですか?」

どうやらため息が漏れていたらしい。瀬良が心配半分、いつものサボり癖かという呆れ顔半分という複雑な表情で聞いてきた。

「ん?ああ・・・めんどいなあと」
「仕事ですから」

瀬良は相変わらず土御門には厳しい。

夜の瀬良ちゃんみたいに、可愛げあればいいんやけどな・・・。

ちらっと見ると、「何か?」とまた冷たく言ってくる。それだけでまた『はあ』とため息が出そうになる。

「んで?あっこにあるのは間違いない?」
「そうですね・・・領巾の霊力探知の結果です。巧妙に隠されていましたが、完全に痕跡を消すことは難しいですからね。念の為、土門様にも確認しましたが、卜占でもそう出ているそうなのでまず間違いないかと」

設楽が真面目な口調で説明する。おもんないんだよね、こいつ、などと心の中で毒づくが、まあしょうがない。

「んじゃ、いっちょ、行きますかね」

土御門、瀬良、設楽の三人は眼下に広がる島根県の小村、中類村に向かって瀬良が運転する車で山道を下り始めた。
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