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天狐あやかし秘譚
第38章 応病与薬(おうびょうよやく)
「ああ、それな・・・。早い話、綾音はんとダリはんに、こっちに出張してきてほしいねん。多分・・・これ、疱瘡神の仕業や」

土御門によると、疱瘡神とは感染症を引き起こす神様の一種だそうだ。縁起悪そうな存在だが、日本のあちこちで祀られているれっきとした神様だという。そして、先程の暦部門の資料によると、この赤咬病は疱瘡神が撒き散らす病気である、との記載があるということだ。要は、神様レベルが絡んでるんで、最大火力(要はダリのことだ)をぶつけたい、ということらしい。

「それに、下手したら品々物之比礼も相手にせにゃならんかもしれんし、敵さんの能力も未知数や・・・お願い・・・京都、来て、手伝うて」

画面の向こうで土御門が手を合わせる。
まあ、そんな風にお願いされなくても、土御門は私達の上司に当たるわけだし、私は今や陰陽寮の職員なわけで、命令されたら断るわけにはいかない・・・んだけどな・・・。

「はあ・・・わかりました・・・。え?でも、私達ふたりとも出張ってことは・・・」
清香ちゃんと芝三郎は?
「そのへんは大丈夫!宝生前はんと敷島はんに行ってもらおうと思うから」

え!宝生前って、陰陽博士じゃない?そんな人を子守に使っていいのか?まあ、この間岡山行ったときには瀬良さんに面倒見てもらったし、瀬良さんだって本当は陰陽師だし・・・。陰陽博士はダメで、陰陽師ならいいのかと言われればそれも違う気がする・・・。

「宝生前はんのことはあの二人も知ってるんやろ?あと、敷島は18歳のぴちぴちおねーさまやから、きっとあの二人も気に入ると思うで!」

うーん・・・ま、まあ、陰陽部門のトップがそういうなら。
と、いうわけで、ここに、私とダリの京都入りが決定することとなったのである。
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