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天狐あやかし秘譚
第4章 霖雨蒼生(りんうそうせい)

反面、怖さもあった。どんどんダリに溺れてしまって、戻れなくなったらどうしようという思い。今ですら、ダリを見ると、ドキドキしたり、抱きつきたくなっちゃったりしちゃうのに、これ以上、気持ちいいことされたら、私・・・本当に、本当に、ダリなしでは生きていかれなくなっちゃうよ・・・。
すっと、顎に手を添えてくる。あ・・顎クイ・・・ダメぇ!
腰を抱く左手にゆっくりと力が入ってくる。身体が引き寄せられる。
「よいと・・・考えて、いいな?」
コクリ・・・とうとう、頷いてしまった。
ダリが少しだけ、唇をかすめるようなキスをした。当然、次を期待するが、そのまま何もない。顎に手はかかったまま。そっと、目を開けると、例のいたずらっぽい目で私を見つめていた。
「言うたであろう?言の葉にして、求めよ、と」
ま・・・また!?
そりゃ、なにか神様のルール的なのがあるのかもしれないけど、いちいち乙女に「言葉にしろって」、そんな事、言うなぁー!!
でも、背後でゆーらゆーら揺れている尻尾といい、いたずらっぽい笑みといい、私が「して」と言わないと、してくれないやつだ!
うう・・・ううう・・・
ものすごいドキドキしている、この密着した態勢で、ダリの体温伝わってきちゃっているし、もう、私の乙女回路はショート寸前である。
そっと、ダリが指で私の頬をなぜ、唇をなぞるようにする。それだけで、ゾクゾクゾクと背筋が震える。
・・・もう・・・ダメ!
「・・・キス・・・キスして・・・」
すっと、顎に手を添えてくる。あ・・顎クイ・・・ダメぇ!
腰を抱く左手にゆっくりと力が入ってくる。身体が引き寄せられる。
「よいと・・・考えて、いいな?」
コクリ・・・とうとう、頷いてしまった。
ダリが少しだけ、唇をかすめるようなキスをした。当然、次を期待するが、そのまま何もない。顎に手はかかったまま。そっと、目を開けると、例のいたずらっぽい目で私を見つめていた。
「言うたであろう?言の葉にして、求めよ、と」
ま・・・また!?
そりゃ、なにか神様のルール的なのがあるのかもしれないけど、いちいち乙女に「言葉にしろって」、そんな事、言うなぁー!!
でも、背後でゆーらゆーら揺れている尻尾といい、いたずらっぽい笑みといい、私が「して」と言わないと、してくれないやつだ!
うう・・・ううう・・・
ものすごいドキドキしている、この密着した態勢で、ダリの体温伝わってきちゃっているし、もう、私の乙女回路はショート寸前である。
そっと、ダリが指で私の頬をなぜ、唇をなぞるようにする。それだけで、ゾクゾクゾクと背筋が震える。
・・・もう・・・ダメ!
「・・・キス・・・キスして・・・」

