この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第4章 霖雨蒼生(りんうそうせい)
反面、怖さもあった。どんどんダリに溺れてしまって、戻れなくなったらどうしようという思い。今ですら、ダリを見ると、ドキドキしたり、抱きつきたくなっちゃったりしちゃうのに、これ以上、気持ちいいことされたら、私・・・本当に、本当に、ダリなしでは生きていかれなくなっちゃうよ・・・。

すっと、顎に手を添えてくる。あ・・顎クイ・・・ダメぇ!

腰を抱く左手にゆっくりと力が入ってくる。身体が引き寄せられる。
「よいと・・・考えて、いいな?」
コクリ・・・とうとう、頷いてしまった。
ダリが少しだけ、唇をかすめるようなキスをした。当然、次を期待するが、そのまま何もない。顎に手はかかったまま。そっと、目を開けると、例のいたずらっぽい目で私を見つめていた。

「言うたであろう?言の葉にして、求めよ、と」

ま・・・また!?
そりゃ、なにか神様のルール的なのがあるのかもしれないけど、いちいち乙女に「言葉にしろって」、そんな事、言うなぁー!!

でも、背後でゆーらゆーら揺れている尻尾といい、いたずらっぽい笑みといい、私が「して」と言わないと、してくれないやつだ!

うう・・・ううう・・・

ものすごいドキドキしている、この密着した態勢で、ダリの体温伝わってきちゃっているし、もう、私の乙女回路はショート寸前である。

そっと、ダリが指で私の頬をなぜ、唇をなぞるようにする。それだけで、ゾクゾクゾクと背筋が震える。

・・・もう・・・ダメ!

「・・・キス・・・キスして・・・」
/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ