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天狐あやかし秘譚
第4章 霖雨蒼生(りんうそうせい)
☆☆☆
綾音が気をやり、果てた。

お前は私を求めた。やはり、お前は碧音の生まれ変わりなのか?我が、2000年の孤独を癒やすために、あのときの約束を果たしに来てくれたのではないのか?
碧音・・・お前とは、何度でも逢瀬を重ねたかった。しかし、それを果たすことはできなかった。守るべきものに、守られてしまった。

そして、我は、また独りになった。

お前は碧音に似ている。顔貌ではなく、心の形が似ている。

それが碧音を思い出させる。今度こそ、主を離さない。あの時できなかったほど、深く、強く、愛したい。たくさん、たくさん、この指で鳴かせたい。

風邪を召さぬよう、上掛けをかけてやる。すーすーと心地よさそうに眠っている横顔はいくら見ていても飽きることがない。そっと、二本の指で額に触れる。髪を撫でる。絹のように触れ心地が良い。

「今日も、悪い夢を見るやもしれない。共におるぞ」

綾音・・・。
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