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天狐あやかし秘譚
第5章 天佑神助(てんゆうしんじょ)
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【天佑神助】天や神の助け。ご加護。また、偶然に恵まれて助かること。
強く願い求めることで、神は助けになってくれる、みたいな。
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あの日から、私は不動産屋さんを巡ると必ず公園に行き、清香ちゃんの魂に語りかけるのが日課になった。
ダリはついてきてくれたり、くれなかったり。

でも、ダリがいなくても、清香ちゃんに私が襲われることはなかった。たぶん、最初にあった時も、襲いかかろうなどという気持ちはなく、ただただ、すがりつこうとしたのを、私が勝手に怖がっただけなのかもしれない。

結局、不動産屋さんでの収穫がないまま、1週間が過ぎた。とにかく住居を固めなければと思ったが、あまりにも進捗がないので、最近では、図書館にて就職情報誌も見るようになった。

できれば昔から希望だった出版業界がいいんだけど・・・。

私は昔から本が好きだった。なんとなく、独りでいることが多く、そうなると本が友達だったのだ。読む本は多岐にわたる。エッセイや新書も読む。しかし、一番多いのは小説だった。入りは児童小説で、ファンタジー物が最初は多かったが、すぐに恋愛小説や文学性の高い小説も読むようになった。たまには、推理小説や怪奇物なんかも読むには読む。

本に関わる仕事がいいんだけど・・・。

司書・・・?資格がいるんだよね?
本屋さん・・・うーん、バイトしかない。
編集者・・・これはハードル高いだろ、普通に。
ライター・・・さ・・・才能が・・・。

まあ、でも贅沢はいっていられないし、先立つものが必要だし・・・しょうがない、とりあえず本屋さんのバイトでも探すかな・・・。

まあ、そんな感じだ。とにかく生活再建を果たさねばならない。ダリはほとんどコストというか、お金がかからないが、私自身は生きるのにカネがかかる。

どっちも見通しないまま、日にちだけが過ぎていくのに、焦りが出てくる。
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