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天狐あやかし秘譚
第50章 【第11話 管狐】辺幅修飾(へんぷくしゅうしょく)

「な?」
にっこりと微笑まれて、ドキリとしてしまう。
一瞬、この「な?」がどういう意味かわからなくなるが、『お前も誰かと付き合うなら協力してやるからどうだ?』の続きとしての「な?」であることにやっと思い至った。
「あ・・・ああ・・・。
そうだな・・・でも、受験あるしな」
なんとか、絞り出すように言葉を繋いだ。
いたたまれない。
早く、ここから離れたい。
「硬えなあ、お前。青春はな?一度しかないんだぜ?
好きな人にどーんと告白してさ、砕け散ったならそれでいいじゃねえかよ」
ああ・・・お前はいい奴だな、本当に・・・。
胸が、ズキズキと痛む。
自分が好きな人が、他の人から告白されて、
それを喜んで話している。
自分は好きになってもらえる可能性すらない。
そして、笑顔で、誰かを好きになれと言う。
一体、どんな地獄だ。
ああ・・・苦しい。
なんで、こんなに苦しいんだ。
だって、しょうがないじゃないか。
私が好きなのは・・・
好きなのは・・・
お前なんだから・・・。
島本・・・。
にっこりと微笑まれて、ドキリとしてしまう。
一瞬、この「な?」がどういう意味かわからなくなるが、『お前も誰かと付き合うなら協力してやるからどうだ?』の続きとしての「な?」であることにやっと思い至った。
「あ・・・ああ・・・。
そうだな・・・でも、受験あるしな」
なんとか、絞り出すように言葉を繋いだ。
いたたまれない。
早く、ここから離れたい。
「硬えなあ、お前。青春はな?一度しかないんだぜ?
好きな人にどーんと告白してさ、砕け散ったならそれでいいじゃねえかよ」
ああ・・・お前はいい奴だな、本当に・・・。
胸が、ズキズキと痛む。
自分が好きな人が、他の人から告白されて、
それを喜んで話している。
自分は好きになってもらえる可能性すらない。
そして、笑顔で、誰かを好きになれと言う。
一体、どんな地獄だ。
ああ・・・苦しい。
なんで、こんなに苦しいんだ。
だって、しょうがないじゃないか。
私が好きなのは・・・
好きなのは・・・
お前なんだから・・・。
島本・・・。

