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天狐あやかし秘譚
第50章 【第11話 管狐】辺幅修飾(へんぷくしゅうしょく)

「え?そうなんですか?」
土門さんの言葉に敷島さんが反応した。
「ええ!そうなのです。確か神戸なのです!」
「先ほど、明後日とおっしゃってましたよね?だったら、ちょうど残務整理も終わるし、行かれるのではないでしょうか?」
敷島明日香・・・同じ祭部衆に属する彼女は、とても素直でいい子なのだが、若干天然気味というか、空気を読まないところがある。あまり、高校の時の友人に会いたいと思っていない私は、多分、この上なく引き気味の顔をしていたはずなのだが、それに気づかずに話がどんどんと展開していってしまう。
ちなみに、土門さんは私の心情を知っててあえて言っている。面白がっている。
「しかし、このような重大な事件があったときに休暇など・・・」
一応、抵抗を試みてみる。
「宝生前・・・ワークライフバランスは大事ですよ。休めるときにきちんと休むことが、良い仕事をする上で必要なのです。」
ここで、話に割り込んできたのが、我が衆のボス、大鹿島様だ。結局は、この鶴の一声で、私の休暇取得と同窓会行きが決定してしまった。
はあ・・・気が重い。
土門さんの言葉に敷島さんが反応した。
「ええ!そうなのです。確か神戸なのです!」
「先ほど、明後日とおっしゃってましたよね?だったら、ちょうど残務整理も終わるし、行かれるのではないでしょうか?」
敷島明日香・・・同じ祭部衆に属する彼女は、とても素直でいい子なのだが、若干天然気味というか、空気を読まないところがある。あまり、高校の時の友人に会いたいと思っていない私は、多分、この上なく引き気味の顔をしていたはずなのだが、それに気づかずに話がどんどんと展開していってしまう。
ちなみに、土門さんは私の心情を知っててあえて言っている。面白がっている。
「しかし、このような重大な事件があったときに休暇など・・・」
一応、抵抗を試みてみる。
「宝生前・・・ワークライフバランスは大事ですよ。休めるときにきちんと休むことが、良い仕事をする上で必要なのです。」
ここで、話に割り込んできたのが、我が衆のボス、大鹿島様だ。結局は、この鶴の一声で、私の休暇取得と同窓会行きが決定してしまった。
はあ・・・気が重い。

