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天狐あやかし秘譚
第52章 【第12話 貧乏神】家徒四壁(かとしへき)
じゃあ、ハローワークか?

検索してみると、ハローワークは17時までということで、行っても仕方がないことが分かった。ここについては、明日にでも電話で確認してみることにする。

あとできることは・・・。
交番かな?

自慢じゃないけど、不運と貧乏に関しては私も一家言ある。こういうときに必要なのは逃げないこと、諦めないこと、投げ出さないことだと身に沁みてわかっているのだ。

「交番、行ってみましょう!」

落ち込んで、うつむき加減になっている清美さんを励ます意味も込めて、私はことさら元気に言った。私も、どん底気味のとき、ダリはもちろん、清香ちゃんの笑顔や芝三郎の無責任な発言にどれだけ助けられたことか。

ジタバタすること、ほんと、大事。

交番でお巡りさんに事情を説明し、遺失物の届けを出す。今は便利なもので、その場でパソコンで財布の特徴などから検索ができるようだ。

「それと同じ特徴の財布は、今のところ届いていませんね」
しかし、それで見つかるほど、世の中甘くはなかった。
清美さんは「そうですか・・・」とやっぱり暗い顔になってしまった。

この日はこれ以上できることを思いつかなかったので、とりあえず私達は児童プラザに戻ることにした。
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