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天狐あやかし秘譚
第54章 和顔愛語(わがんあいご)
もちろん、貧乏神に試合を見せなければ良いのであるが、それでは依頼内容が果たせない。録画したビデオで観戦をとも思ったが、勝負事が好きな貧乏神は『ライブで見たいのじゃ。もう既に勝負がわかってるのを見てもつまらん。儂ゃドキドキ、ハラハラしたいんじゃあ!』とわがままを言う。

それではと、芝三郎から『さすれば敵方を応援すれば良いのでは?』というナイスな提案があったのだが『儂は自分の気持ちに正直に生きていきておるんじゃ』などと抜かしやがる。

こいつ・・・ぶっ飛ばしたい。

そんなわけで、色々試した挙げ句、何ら解決策を見いだせず、困り果てた私は、今日、陰陽寮に来て土御門らに助けを求めた、というわけである。

「せやなあ・・・、なんかいい方法あるか?瀬良ちゃん」
瀬良ちゃん、という言葉に若干頬をひくつかせながら、『暦部門に問い合わせてみます』といったん席を外した。これで土御門たちにもどうしようもないとすると、本当に困ったことになる。


瀬良を待ちながら、あれこれアイデアを出し合ったものの、どれもピンとくるものはなかった。結局30分後、瀬良が暦部門から戻って来るまでの間、ひたすら茶をしばいているだけで終わってしまった。
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