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天狐あやかし秘譚
第58章 【第14話 辻神】死生有命(しせいゆうめい)

男の人が何やらブツブツと言っている声が聞こえました。聞き取れたのは最後の方の言葉だけでした。
気持ち悪い・・・そう思って更に足を早めたところで、今度は明確に私に向かって話しているような声が聞こえたんです。
「ゆくみち あしがおれて めがきえるよ」
一瞬何を言われたのか意味がわかりませんでした。びっくりしてしまったせいで、構わないほうがいいとは思ったのですが、思わず振り返ってしまったのです。
でも、そこにはさっきまでいたはずの男性はいませんでした。
3日後、その私は同じ道を夜歩いている時、突如横から飛び出してきた自転車にぶつけられて転倒、その拍子に右足をひねり捻挫をし、また、後頭部を強く打って失神しました。
まさに「足が折れて、目が消えた」のです。
気持ち悪い・・・そう思って更に足を早めたところで、今度は明確に私に向かって話しているような声が聞こえたんです。
「ゆくみち あしがおれて めがきえるよ」
一瞬何を言われたのか意味がわかりませんでした。びっくりしてしまったせいで、構わないほうがいいとは思ったのですが、思わず振り返ってしまったのです。
でも、そこにはさっきまでいたはずの男性はいませんでした。
3日後、その私は同じ道を夜歩いている時、突如横から飛び出してきた自転車にぶつけられて転倒、その拍子に右足をひねり捻挫をし、また、後頭部を強く打って失神しました。
まさに「足が折れて、目が消えた」のです。

