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天狐あやかし秘譚
第58章 【第14話 辻神】死生有命(しせいゆうめい)
☆☆☆
都内だけではなく全国の都市部で、このような不気味な予言をする『何か』が何度も目撃されており、それに遭遇した人の中には、実際に災いを被っている者がいる、というのだ。その報告件数と、実害から陰陽寮も動くことになった、というわけだ。

「今のところ、陰陽寮が把握してるだけで、怪我をした者が36名、行方不明者は4名です。
1件目は34歳女性 仙台にて怪異に遭遇、足を折る怪我
2件目は23歳女性 京都にて遭遇後、消息不明。友人の男性が見ていたことで通報あり。
3件目は18歳男性 名古屋にて遭遇、こちらは声をかけられただけのようです。
4件目は44歳女性 東京にて遭遇、こちらも声掛けのみです。
5件目は28歳女性 東京にて遭遇、両足のくるぶしを負傷。
6件目は32歳女性 東京にて遭遇、両足と後頭部の負傷、これがさっきの事例ですね。
7件目は22歳男性 大阪にて遭遇、右手を負傷。
8件目は・・・」

「もういいのです!」
思わず叫んでしまった。この調子で40件読み上げる気かい!

「申し訳ありません。えーと・・・行方不明者はもしかしたら暗数がある可能性がありますが・・・。40件の報告が上がっています。さて、土門様・・・いかがしましょう?」

私の叫び声をいにも介さないこの男は、名を冴守(さえもり)という。会議にて私の横に座っているのだが、彼は占部衆で「属の四位」の位階を頂く人間である。位階を授かっているだけあって、能力は一流だ。また、冴守家は室町時代から代々続く陰陽師の家系であり、言ってみれば彼はなるべくしてなったサラブレットなのだ。更に言えば、こいつは廣金と違って身長180センチを越えており、筋肉質で、なかなかのハンサム男でもある。趣味は筋トレとか言っていた。
才色兼備、なのだけど・・・。

こいつも真面目人間でつまらないんだよなあ・・・
それに並んで歩くと私は頭2つ分ほども小さいので、見上げて話さなきゃいけないので大層うっとおしい。正直、あまり好きくない。萌えない。
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