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天狐あやかし秘譚
第59章 合縁奇縁(あいえんきえん)

「宝生前はん・・・、なんぞ、土門はんと縁、結びはりました?」
不意を突かれた。ニヤリと笑って見られた時、不覚にも例のキスを思い出して顔を赤らめてしまう。それを見た土御門がいやらしい笑みを浮かべる。
「宝生前はん・・・あんさん、いつからバイに?
どこまでいったん?何回ヤッたん?ん?」
バゴン、と凄い音がしたかと思うと、左手にも関わらず大判のドッチファイルを振り下ろした瀬良が土御門を睨みつけていた。
「セ・ク・ハ・ラです!宝生前様も土門様も独身です!深いお付き合いをしたところで、なんら恥ずべきことはありません!!」
いや、違うのだが・・・。
そう言おうと思ったが、無駄だろうと思ったのでやめることにした。
「まあ、土門はん、あんさんに縁をつけたので、それを辿って来てほしい・・・と、そういうことのようやな。どないしよ・・・ひとりでええか?ウチの誰かつけよか?」
頭を擦りながら土御門が祓衆のスタッフをサポートでつけてくれると申し出てはくれたが、探索だけなら私だけでもできると判断し、とりあえずは辞退した。
「何かあって、応援が必要そうなら言ってくださいね?」
瀬良が優しく言い添えてくれた。
不意を突かれた。ニヤリと笑って見られた時、不覚にも例のキスを思い出して顔を赤らめてしまう。それを見た土御門がいやらしい笑みを浮かべる。
「宝生前はん・・・あんさん、いつからバイに?
どこまでいったん?何回ヤッたん?ん?」
バゴン、と凄い音がしたかと思うと、左手にも関わらず大判のドッチファイルを振り下ろした瀬良が土御門を睨みつけていた。
「セ・ク・ハ・ラです!宝生前様も土門様も独身です!深いお付き合いをしたところで、なんら恥ずべきことはありません!!」
いや、違うのだが・・・。
そう言おうと思ったが、無駄だろうと思ったのでやめることにした。
「まあ、土門はん、あんさんに縁をつけたので、それを辿って来てほしい・・・と、そういうことのようやな。どないしよ・・・ひとりでええか?ウチの誰かつけよか?」
頭を擦りながら土御門が祓衆のスタッフをサポートでつけてくれると申し出てはくれたが、探索だけなら私だけでもできると判断し、とりあえずは辞退した。
「何かあって、応援が必要そうなら言ってくださいね?」
瀬良が優しく言い添えてくれた。

